「HSP」とは「Highly Sensitive Person」の頭文字を取った言葉で、
非常に感受性が高く、そのために環境からの影響を人一倍に受けやすい気質を持っている人を意味します。
よく繊細な方がなりやすいと言われています。
そして次の要素があてはまる方がなりやすいと言われています。
① 物事の考え方が深い:Depth of processing
人に対する感受性が高いので、お世辞はすぐに見抜いてしまい、浅い人間関係を好みません。
物事を深く考えるため、行動するまでに時間がかかります。
1を聞いて、10を想像して考えられる思考力を持ち、調べ物をする際も深く掘り下げることができます。
② 刺激に敏感である:Overstimulated
人の大勢集まるような場所が苦手で、大きな音に過剰なほど驚いてしまいます。
友人と過ごす時間が楽しいものの、気疲れしやすく、家に帰る頃にはどっと疲れが出てしまうことも。
人に言われた些細な一言を、いつまでも気にしてしまうこともあります。
③ 共感しやすい:Emotional reactivity and high Empathy
人の気持ちに流されやすく、共感能力が高いのも特徴。
ニュースや映画なども感情移入しすぎて、自分のことのように喜んだり悲しんだりします。
また、人が怒られていると自分も怒られているように感じ、気分が落ち込んだり、傷ついたりすることも。仕草、目線、声色などにも敏感で、相手の機嫌や気分、気持ちの変化にすぐ気づくことができます。
④ 感覚が鋭い:Sensitivity to Subtleties
冷蔵庫などの電化製品の音や時計の秒針の音など、些細な生活音が気になります。
人の体臭や口臭、タバコ臭などに対して、すぐに気分が悪くなる。
肌着のタグやチクチクする素材が気になる、など。あらゆる感覚が鋭いため、集中したい時に気が散って集中できなくなることがあります。
これら4つ全てが揃っている方がHSPの定義と言われていますが、大切な事がひとつだけあります。
HSPというのは病気ではなく、その人の個性です。
つらい事も多いかもしれませんが、その代わり幸せを感じる力も人一倍強く感じ取れます。
ただ、不安や恐怖を感じやすくストレスに弱いと言われているので、現代社会を生きていく上では辛い方も多くいらっしゃるのが現状です。
うみの音色カウンセリングルームではHSPの方の過ごしやすい環境を一緒に考えていくアドバイスを行っていますよ(^_^)